「もの」の詩学―家具、建築、都市のレトリック (岩波現代文庫)



「もの」の詩学―家具、建築、都市のレトリック (岩波現代文庫)
「もの」の詩学―家具、建築、都市のレトリック (岩波現代文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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内容は面白いが

内容は面白い。近代のデザインや建築史を椅子の歴史から切り込んでいる。
ただし,多木氏独特の言い回しである事と,内容が殆ど70年代に書かれた文章の再録であり,
文章が非常に読みにくい。
「人間」と「もの」との関わり

 (西洋)人間の文化・歴史を「もの」との関わりから論じる,興味深い書。
 第一章:「もの」と身体/では,家具という「もの」の中から17世紀の椅子とベッドを取り上げ,人間の身体との関係性に言及し,「儀礼的身体」「快楽的身体」,さらには「象徴的身体」という言葉で締める。
 第二章:コレクションから展示へ/では,フランス革命・美術館・博覧会をキーワードに,「芸術」という「もの」と「商品」という「もの」について論じる。
 第三章:虚構の王国/では,ノイシュヴァンシュタイン城で広く知られる,バイエルンの王・ルードヴィヒ二世(1864-86)に注目し,「まがいもの」という「もの」の様態を考える。
 第四章:ヒトラーの都市/では,1920-30年代のドイツに注目し,「もの」の様態の多様化に注目。近代建築運動とナチズムの関係について論じつつ,ヒトラーの都市を人間からなるモニュメントを最大の表現とするものと指摘する。また,建築に対して「大きさ」と「永遠性」というモニュメンタリティを求めたヒトラーに対して,シュペアは「もっともモニュメンタルな建築をつくることは廃墟をつくることであり,死を表象することである」と答えたことも興味深い。
 「もの」が溢れる現代(日本),「人間」と「もの」との関わり方も今までに無い様相を呈しているように思う。ただ所有するのではなく,如何に所有するか?
 数ヶ月毎に機能アップ?した新製品が登場する携帯電話,修理するよりも買い換える方が安い電化製品,コレクター心理を利用した某飲料メーカーのおまけ大作戦,どうしても豊かさとは違う違和感を覚えてしまう。



岩波書店
生きられた家―経験と象徴 (岩波現代文庫―学術)
空間の詩学 (ちくま学芸文庫)
空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)
建築家・篠原一男―幾何学的想像力
日本の風景・西欧の景観―そして造景の時代 (講談社現代新書)




〈変態〉の時代 講談社現代新書

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった―誤解と誤訳の近現代史 (新潮新書)

「お伽草子」謎解き紀行―伝説に秘められた古代史の真実 (学研M文庫)

「お葬式」の日本史―いまに伝わる弔いのしきたりと死生観 (プレイブックス・インテリジェンス)

「ゲバラを脱神話化する」

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「回天」その青春群像―特攻潜航艇の男たち

「鬼子」(グイヅ)たちの肖像―中国人が描いた日本人 (中公新書)

「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)




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