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〈変態〉の時代 講談社現代新書
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 186225 位
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| 参考価格: | ¥ 5,000 (消費税込)
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「変態」を受けとめるエネルギーを必要とする
変態が使われだした大正から昭和初期だけで新書1冊分に及ぶほど
変態について好奇心一杯に著者は書いているのだが・・・
変態が持つ言葉の意味は、時代とともに変化している中で
時代時代の「変態」が持つ社会的影響力
マスターベーション、未婚者、性的不能も変態だった時代
民俗学として「変態」を封印した柳田國男
弾圧されてきた変態に対し、著者の思いが盛り上りヒートアップしてゆくが
猟奇趣味や好色趣味、更にはグロテスクと著者の止まることを知らない性的好奇心
私にはエネルギー充満過ぎてついてゆけませんでした
倒錯の扉はけっこう重い
真面目な政治思想史本
タイトルと著者の写真をみただけでは勘違いしそうだが(私もちょっと最初はそっち系かと思った)、真面目且つ高質な政治思想史の書物。
かつて明治隆盛した変態心理学(これも勘違いされそうだがどちらかと言えばトランスパーソナル心理学に近い。
「リング・らせん」の世界に出てきた大学の実験を想起すればよい。(あれはかなりの部分本当で九州大学では「ドグラ・マグラ」ばりの実験が行なわれたとか・・)
を追いかけつつ、南方の曼荼羅にまで言及している。
少々範囲を広げすぎた感もあるが、思想史本としてはまったく問題なし。
漱石の弟子であり小説家/記者でもあった中村古峡が変態心理を創刊した当時、極めて真面目にうけとられ井上哲次郎から法学者の穂積重遠などが拠り
執筆者には柳田國男、金田一京助、長谷川如是閑、吉屋信子、岡本のぶ子もいたという。
著者の序文、
「語の意味内容の変化とその背景を探求することが重要なのは、「民主」と「愛国」に限ったことではない」という啖呵が心地よい。
この本は電車の中での読書にはお勧めしません
美しい著者の写真とこのテーマとの間との奇妙なアンバランスさに、お恥ずかしながら、低俗的な好奇心にひかれて購入してみました。読後感は、悲しいかな、あまりにも平板な叙述が続くだけで、裏切られてしまいました。学術論文がベースとなっているのでしょうか、事実(出版や人物)が時代の経過と共に平坦につづられていくだけで、あまり著者の個性が感じられないのです。これは新書という形態からくる限界なのでしょうか。いくつか面白いテーマも取り上げているのですが、近代日本の変態を、あくまでも”通史”として取り上げようとしたためでしょうか、結果としては最後まで読み通すのが苦行と感じられるほどの無味乾燥な出来栄えです。ある特定の人物のみに焦点を絞ったほうがもっと生き生きとした出来栄えになったのかもしれません。でも、このテーマも、本質のところでは、世間の無責任な関心とは異なり、案外、無味乾燥な陰鬱な科学なのかもしれません。それこそ著者が伝えたかった隠されたメッセージだとすると、この著者の作戦勝ちなわけで、なかなか戦略的な目配りのきいた著者なのかもしれません。
講談社
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